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SHIROBAKOに学ぶ転職先の選び方

こんにちは、のみぞです。
この記事はSHIROBAKO Advent Calendar 2018の21日目の記事として書かせていただいてます。

adventar.org

 
SHIROBAKOには作中で転職イベントが発生するキャラクターが多く存在しますが
その中から、別の業界から
武蔵野アニメーションに転職してきた異色の制作進行
佐藤沙羅さんの話をしたいと思います。

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接客業3年でアニメ業界に転職を決意した佐藤さん

佐藤さんの採用面接シーンのやりとり

佐藤「アニメはギブリくらいであまりみたことがありません。
   仕事は幕張のショッピングモールで
   接客と事務を3年経験しました」

社長「なんでウチを?」

佐藤「私は今、通勤に3時間かかっているのですが
   この時間をもっと有効に使えないかと思いまして。
   自宅の近くで御社の募集があることを知り、これだとすぐに決意しました。」


ドストレート!!?

普通、転職の理由って嘘でももっとそれっぽい事言おうとすると思うんだけど

next.rikunabi.com
アニメあんまり見ないってハッキリ言っちゃってるし…

他の候補者と比較しても異彩を放つ佐藤さんですが
見事採用されます。

矢野さんは「うちは太郎ですら採用しちゃうんだよ?」と卑下してましたが
候補者リストの数から察するにそれなりの倍率であったと想像されるので
社長は佐藤さんの中に何かを見出したのだということでしょう。

 

とはいえ職住近接って重要だよね

佐藤さんが時間を有効に使って何をしたかったのかは
作中で描かれていません。

しかし、入社後、すぐに第三少女飛行隊3話の制作進行を任され
慣れないアニメ業界と専門用語と自らの方向音痴に翻弄されながら
昼も夜もない長時間労働に巻き込まれていくことになるので
結局、短くなった通勤時間は全て
仕事に使われることになったのではないかと推察されます。


激務だと特に
家と職場の距離って重要になりますよね
電車を使わない距離であれば終電関係なく働けるし
仕事で疲れてもすぐ家で寝れるし
結局体が持たないとどんなに好きな仕事でも続けられないしね。

おいちゃんや絵麻っちも自転車通勤のようですし
社長はそういう事も考えて採用しているのかもしれない。

 

時間を有効に使う中で佐藤さんが得たもの

20話で、何故アニメを作っているか?と問われた
佐藤さん(多分この時点で入社半年くらい)はこう答えています。

私もやっぱり好きだからかもしれません
こうして一丸となって完成を目指す感じが。

ジャス◯みたいな会社だと、お客様を満足させるとか利益を上げるとか
効率を良くするとか、目的がいくつもあるんですね
その点アニメは、とにかく完成させるという大目標があって
それに邁進する状況がすごく潔いと思います。


前職と比較した転職者らしい言葉です。

この言葉を聞くと、時間を有効に使いたいという
ある種、ワークライフバランス重視・プライベート最優先的な発言とは裏腹に
佐藤さんの中に仕事に対する真摯な想いがあって
それを実現するために武蔵野アニメーションを選んだ、または
働いていく中でそれを見出していった、ということがわかります。尊い

 

全力で仕事をするために余計なものを排除する覚悟

そしていろいろやりきったあとの最終話のこの表情

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時間を有効に使いたいって言ってたのは
余計な事に体力を使わないで全力で仕事したい!っていう意味だったのかな
って思えてきます。


そう考えると、少しクールな印象のある彼女の覚悟が見えてくるようで
SHIROBAKOという働く女の子を描いたアニメがより一層味わい深く感じられるのでした。

SHIROBAKO面白いなー!劇場版楽しみです!